閉鎖中の“空の水槽”をメディアに 「サンゴショーウィンドウ」

国内最大級の水族館「海遊館」の「グレートバリアリーフ水槽」が、リニューアル工事の為に一時閉鎖することになった。機会損失になるこの場を、長年海洋保全に取り組んできた海遊館らしい方法で、再価値化するプロジェクトが始動した。

注目したのは、同じく海洋保全に取り組むファッションブランドたち。海洋プラスチックごみ等をリサイクルして作られたサステナブルアイテムを紹介する場として、水や魚が抜かれた“空の水槽”をリデザイン。このタイミングでしかできない特別なショーウィンドウにした。

水槽の中に、リサイクル可能な紙製のマネキンを設置し、サステナブルアイテムの展示を行った。ショーウィンドウのQRコードからは、各ブランドのECサイトへアクセスが可能に。海洋保全に対し、一人一人が関与できる具体的アクションにつながる場として提供した。

海遊館や各ブランドの海洋保全活動のニュース化、来館者による購買アクション等、様々な成果に波及。インナーの海洋保全機運醸成にも繋がり、工事水槽壁面を活用した継続的なブランドアクションに昇華した。